JISPの活動 – 日本

ヒーリングジャパン

[ 2013年8月〜2017年7月 ]

2011年に発生した東日本大震災の被災者に対する心理社会的支援を行うために、イスラエルのNGOと協力し、被災地各地で様々な活動を行った。被災者の心の復興には長期間を要すると考えたため、心理社会的支援の持続性を考慮し、被災者のみならず、被災者に支援を提供する立場の人材を対象に、イスラエル人専門家による様々な表現セラピー・ワークショップや心理社会的教育等を行なった。

被災地の若者リーダーシップ育成


[ 2016年12月〜2018年1月 ]


東北およびネパールでの被災体験を持つ高校生を中心とした若者を対象に、若者のリーダーシップ強化や防災・復興への取り組みを促進することを目的とした事業を実施した。参加者同士の国際交流に加え、防災研修、心のケア(PFA=心理的応急処置)、災害ボランティアリーダーシップ研修、安全管理研修、応急避難所設営、非常食を使った夕食作り、将来に向けたアクションプラン作成など、災害発生を想定した実践的な体験と学びを提供し、災害発生時に地域のリーダーとして活躍する人材の育成を行なった。

熊本地震被災者支援


[ 2016年4月〜2020年3月 ]


2016年4月14日に発生した熊本地震発生直後に、緊急食料支援およびニーズ調査を実施し、その結果を踏まえて、応急避難所、外国人居住者コミュニティ、学童施設などを対象とした、心理社会的支援を中心とする被災者支援を実施した。2017年以降は、被災した熊本市内の小学校の特別支援学級の子ども、保護者および学校職員を対象に、レジリエンスの向上を目的とした心理社会的支援の他、表現セラピー、ブレインジム、ヨガ等のアクティビティを実施。その結果、子どもたちの表現力、集中力、身体能力等が向上する効果や、学校教職員や保護者が、特別なニーズを抱える子どものケアを行うための知識とスキルの向上が確認された。

西日本豪雨被災者支援


[ 2018年7月〜2019年12月 ]


2018年7月に発生した豪雨により被災した岡山県倉敷市真備町を中心に、緊急物資支援や、避難所で被災者支援にあたる支援者の疲弊を防止するための心身健康確認を実施した。2018年9月以降は、岡山県内で被災者の子育て支援に取り組む現地支援団体「サンサポートおかやま(サンサポ)」と連携し、被災した幼稚園、在宅避難中および仮設住宅に居住する被災者への物資支援、被災者および支援者を対象とした心理社会的ワークショップや交流イベントを実施した。

令和元年台風19号被災者支援


[ 2019年10月〜2023年5月 ]


宮城県黒川郡大郷町、福島県伊達市および伊達郡川俣町の地域において、災害発生直後に初動調査を実施した。その後、避難所、社協、災害ボランティアセンター、在宅被災者などへの緊急支援物資支援、避難所における傾聴や健康相談の提供、公共施設におけるお茶会支援、被災した福祉施設への備品支援や専門家による研修などを実施した。また、大郷町の支援には中期的に取り組み、町役場や社協と連携して、仮設住宅集会所の運営補助やお茶会の実施、被災者の見守り、心身の健康向上のための数々の取り組み(農業支援、いきいき百歳体操、キッチンカー事業)を実施した。

宮城県石巻市における困窮した子どもおよびユース支援


[ 2021年1月〜11月 ]


東日本大震災による被災や新型コロナ等の影響により困窮状態にあった子ども・ユースを対象に、地域社会と連携した、「学び」「心理社会的ケア」「人間関係構築スキルの向上」を促すために、地元の農家や漁師と協力した農業・自然体験、食育等、体験プログラムを実施した。参加した子どもたちが学びを得ながら、楽しくかつ安全に、充実した時間を過ごせる時間を提供するための体験プログラム作りに取り組んだ。