JISPの活動 – バングラデシュ
コックスバザール県におけるミャンマー避難民への女性グループ支援および緊急医療支援
[ 2019年5月〜10月 ]
2017年8月25日ミャンマー国ラカイン州での激しい衝突により70万人以上のロヒンギャ難民が、バングラデシュ国に流入し、難民キャンプで避難生活を送っていた。クトゥバロンキャンプ17にて、女性の自助グループ(20グループ400人)を対象とした、心身の健康向上のための意識啓発や情報提供(人身売買、GBV、児童婚等の保護リスクや保健衛生等)を目的とする定期会合を実施。これと並行して、ヘルスポストを週5日、移動式ヘルスボスト週1回運営し、近隣に居住する避難民に診察やカウンセリング、リファーラルを提供した。
サイクロンアンファン被災者支援
[ 2020年8月〜2021年1月 ]
2020年5月20日に発生した「サイクロン・アンファン」により甚大な被害を受けたバングラデシュ国サトキラ県とクルナ県において、損傷を受けた家屋に住み続ける被災者や、シェルターや親戚宅等で過密状態で避難生活を送る被災者への支援を行った。家屋の半壊または全壊被害を受けた世帯を対象に、家屋修繕の支援(217世帯)を提供したほか、備蓄食料の流出や貧困の加速により入手困難になっていた食料の配布を200世帯に行った。
コックスバザール県におけるロヒンギャ難民とホストコミュニティへの保健・医療支援
[ 2021年2月〜実施中 ]
多数のロヒンギャ難民が避難しているクトゥパロンキャンプ2Wにヘルスポストを建設し、公衆衛生の向上や基礎的医療の提供、保健ボランティアによる家庭訪問や啓発活動を提供している。また、バングラデシュのホストコミュニティにおいても、基礎的医療サービスが逼迫しているために、バングラデシュ人医療従事者への非感染性疾患についての研修、モバイルクリニックによる小学生および地域住民への基礎的医療の提供や、健康管理についての意識啓発などを実施している。